ユーザーさんの活用事例  国際医療福祉大学三田病院

ユーザーさんの活用事例 ... 国際医療福祉大学三田病院

JCI認証書

国際医療福祉大学グループの「三田病院」が、見事!! 国際医療機能評価機関JCI(Joint Commission International)の認証を取得しました!!JCI認証は国際的に高く評価された認証で、世界60か国808の医療施設、日本では14施設(うち病院は11施設)が認証を受けています※1。素晴らしいですね。
※1 ... 2016年1月5日現在、JCIホームページに拠る。

今回の取得に関して、三田病院では、JCIの必須項目の1つであるQI(Quality Indicator)にgirasolを活用してくださいました。QIは、JCI認証の重視する「患者の安全」と「医療の質」を実現するため、病院の取り組みを数値として計測する仕組みです。

私たちもちょっとお手伝いできた!と嬉しくて、JCI取得に関するメイン統括担当! 原田さんからお話を聞いてきました。

原田さん
総務企画課 課長 兼 QI室 室長原田 憲成さん

2014年4月に院内で全職員に周知をし、プロジェクト本格スタート

2013年の終わりころから、病院幹部で、JCI取得をしよう!という方向性が決まり、三田病院内での全職員さんへの周知は、2014年4月だったそうです。

そもそも今回JCIをとろう!となった目的は、以下の5つ。

1. 患者さん第一とする視点での医療の質や安全の向上!

2. 三田病院も国際化していきたい!!

3. 三田病院内のさらなる一体化(組織での縦横の団結!)

4. JCIを取得している他の病院さんから色々と学びたい!

5. 国際医療福祉大学グループの他の病院さんへもノウハウを還元してグループ全体で前進したい!

これまたすばらしいですね。

今回、終わってみて、「5つとも、レベル感はそれぞれ違いますが、全て始める前よりも、すごく向上させることができたと思う!」と原田さんは言っております。

患者さんや院外へ向けてももちろんですが、院内、全スタッフで頑張って一丸となり取り組んだことが三田病院全体の、そして、国際医療福祉大学グループ全体のレベルアップにつながったこと間違いなし!だと思います。

都会の真ん中に病院はあります
※東京都港区、都会の真ん中に病院はあります。

まずは、それぞれ専属チームの体制作りから

JCI取得に向けたプロジェクトチームとして、病院長がリーダー、その下にサブリーダーとして2人の医師がつき、さらに、コアチームとして、その下に、10人くらいの方が就任したそうです。

これに加え、14個のチームができました。

JCI取得には、14個の章があり、
・患者安全!とか・情報処理!・・・・などなど項目別にクリアすべき項目が章立てにされております。

各章別に、14個のチームを作り、それぞれ、専門分野にて取り組む!という体制だったそうです。

QI項目については、2015年のmock-up後に本格的に取り組み開始

14の章の中の1つが、「QI」関係でしたが、最初は、どう取り組んだらよいかわからず、三田病院では、今まで取り組みもなかったので、この章については、あまり進められてなかったそうです。

しかし、2015年にmock-up受講後、本格的に取り組みを始めることができました。

mock-upは、サーベイと同じ内容を模擬試験的に受けられるもので三田病院では2015年に受けました。

QIは「医療の質指標」と「医療の質改善」の2つの意味があります。JCIには絶対必要で、秋までにきちんと作ってくださいね。とアドバイスをいただいたそうです。それからQIプロジェクト本格スタートです。

まず、QIに関する病院全体の目標を

1. IPSGという、国際患者安全目標を遵守しよう!

2. 感染制御

3. 薬剤の適正使用

4. 患者サービスの充実

というところに設定しました。

具体的なQI項目作成については、他の病院さんなどが公開しているものなどを参考にしながら、各診療科、病棟、薬剤、リハビリ・・・などそれぞれの部門別に三田病院にあったものを作っていったそうです。

難しすぎてもダメですし、三田病院として関係ないものも必要ないですし、病院にあうように作るのが一苦労だったそうです。

外のお花も綺麗にお手入れされております
※外のお花も綺麗にお手入れされております。

girasolが大活躍

このQIプロジェクトに、girasolを大活躍させてくださいました。

例えば、
・術後の抗菌薬を3日以内にやめているか??
・肺炎と診断された場合に、血液培養をしているか??・・・
などなど、結構細かい条件設定や抽出がgirasolでは簡単にできたのでとてもよかった!と言っていただけました。

それぞれの状況が現状どうなっているか?毎月定的にそのデータを抽出し経過観察。

そして、どういう風に改善するか?どこまで達成できたらゴールか??

などなど、1つ1つ、個別の打ち合わせを各部門ごと、定期的に開いていたそうです。

そして、その都度、共有フォルダを更新し、他の部門の人にもわかるようにしていたそうです。

もちろん、girasolで扱うのはDPCデータだけなので、そこにないものは電子カルテなどの院内データからとっていたそうです。

コンサートも開催されております
※エントランス近くにグランドピアノがあり、コンサートも開催されております。

データを使うのは、ほとんどgirasolか電子カルテ

JCI取得後も、毎月、院長、副院長、幹部がほぼ参加する委員会でそれぞれの項目の経過など報告しておりますが、データをとるときは、ほぼgirasolか電子カルテか、どちらかから、だそうです。

girasolは、とっても使いやすいので、これから、JCI維持・更新に向けて、もっともっと活用していきたい!と原田さん、おっしゃってくださいました。

また年度も変わりましたし、新しい項目もどんどん取り入れていき、さらなる向上を目指したい!とのこと。すばらしい!!ぜひぜひ!girasolにて全面的に応援させていただきたく思います。

振り返って、特に大変だったこと

原田さんとてしては、振り返って、特に
・QI関係
・人事関係
が大変だった!と振り返ります。

QI関係については、三田病院で、今まで取り組んでいなかったので、新たに始めるということでとっても大変だったそうです。

人事関係は、医師全員について評価をしなければならず、ボリュームが多くて大変だったそうです。例えば、A先生は、どういう経験があって、どういう資格があるので、ここまではやってOKだけど、これとこの項目はやってはダメというようなことが全員必要だったそうです。。。確かにすごいボリューム・・・

この2つは、特に!ということでまず原田さんに浮かんだことですが、既に、三田病院で取り組んでいた、他の項目においても、相当なレベルアップが求められたので、それぞれ、本当に大変でしたが、三田病院全体で取り組んだことが本当に大きかったとしみじみ振り返っておりました。

コンサートも開催されております

取得がゴールではなく、新たなスタート

2015年12月に5日間かけて審査があり、最終日にその場で内定のお言葉をいただけたそうです。集まっていた先生たちはじめ、皆様大喜びで「キャー!!」という悲鳴まであったそうですが、原田さんは、嬉しさも飛び越して、ほっとしていたそうです。

本当に、おめでとうございました。

そして、JCI取得はゴールではあったが、新たなスタートにたった!と原田さんは言います。JCIは、維持するのが、これまた大変で、3年後に新たな更新審査があります。

そこに向けて、引き続き頑張っていきたいとのことですし、今回、とっても良い院内の体制、関係性ができたので、これを維持しつつ、どんどん前進していきたい、とのことです。

本当にすばらしいと思います。girasolでも、こういう前向きなことは、どんどんお手伝いしていきたいと思います。皆で応援します!!